先日、万年筆を新調しようと注文したら、
「注文が立て込んでおり納品まで1ヶ月ほどかかる」とのこと。
注文すると決めたらすぐにでも欲しくなるのが人情というもの。
特に自分の場合はすぐ手元に欲しくなるタイプ(笑)
でも、考えてみると・・・季節は3月。
入学、進学、卒業、就職、異動、昇進・・・
私も、無意識のうちに新しい年に備えていたのでしょう。
ちなみに今回の万年筆選びも、
徹底して自分の欲しいと感じるものを選びました。
その理由は、
中学生ごろから20代までに進学祝などで贈っていただいた、
万年筆のプレゼントにありました。
いただいた時はもちろんうれしいし、
「これをずっと使うぞ!」とも思うのですが、
いつしか忘れ去られる。
「せっかく贈ってもらったものを大切に使わないなんて・・・」
と自分を責めることもありました。
贈っていただいた方には申し訳ないことですが、
これが繰り返されてきたのです。
そんな20代のある時、
どうしても欲しい万年筆が現れ、
無理をして手に入れた。
その万年筆は、
当時使っていたシステム手帳とともに持ち歩き、
メーカーが「もう修理不可能です」というまで使い続けた。
本当に自分のその時の好みや志向にフィットしたものでなければ、
飽きてしまい長続きしない。
このことに気づいた。
それは、仕事を選ぶことにも通じること。
今欲しいと考えている「もの」を徹底的に選んでみる。
そこに現れるものは、
きっと自分の「今」を具現化したものになる。
手にいれられるかどうかは関係なく、
「本当に欲しいものは何か」を自分に問い、探してみる。
これは、「今」の自分を知る作業にもなる。
ビジョン、ライフワークを探すための、
とても有効な準備運動となるでしょう。