彼:「今、オイラ壁にぶち当たってるんだ・・・」
私:「・・・、その割に明るいよね」
もし、大きな壁にぶち当たっていて、
こんな笑顔でいられるなら、それは悟った人かおばかかのどちらかでしょう。
なんとなく元気がなくなったり、
悶々としていたり、
ため息が出たり、
あるいは体調を崩す場合もあります。
本人にとっては、抜け出そうにも簡単に方法が見えない、
とても辛い状況です。
誰しもがぶち当たる「壁」。
できれば避けて通りたいもの。
嵐のように、「一晩すぎたら快晴の朝が来た」みたいに悩みがなくなるのであれば、
どんなに寝ることでしょう。
些細な壁であれば、知らないあいだに解決していることもあるでしょう。
しかし、大きな壁は、そうもいきません。
私は、「壁」には、あるとても重要なメッセージが隠されていると考えています。
そのメッセージは「何かを変えよ!」というメッセージです。
そして、すでにその変化への方法を考え始めているからこそ、
私たちは悩み、悶々としているとも言えます。
私たちのなかで、
解決策を求めようとする姿勢と、
今までのやり方、考え方を変えたくないという変化への抵抗がせめぎあっています。
本来、これらは「変えよ」VS「変えない」というように、
どちらかが優位になるための戦いではありません。
どちらも自分にとって善かれと思って無意識下で、
自分にとっての最善策を探っている状況です。
悩みや悶々とした状態を嫌う必要はないと思うのです。
潜在意識下で行われている最善策の探索を、
認め、受け入れてみましょう。
その後に、私たちにできることは、
自分のなかで起きている最善策の探索への意識的な感謝と支援です。
もし、あなたが今、悩みによって悶々としていたのであれば、
胸のつかえなどがすーっと降りて、
楽になるような気がしたのではないでしょうか。
このように、一見ネガティブなことのように感じる「壁」ですが、
壁を感じること、それによって悩み、悶々とすることには、
壁を突破しようとするポジティブな心がすでに生まれています。
「壁を感じる」ことは、何かを変えるいい機会に感じられたのではないでしょうか。
これから先にどのようにという具体的は方法は、
順次紹介していきたいと思います。
今、書いていて思いつきましたが、
「私の壁」というテーマでプレゼン大会を開きたいとさえ、思います。
「夢」や「ビジネスプラン」の発表会などがありますが、
そんなことは当たり前のことで、
今どきそんなエゴイスティックなことで盛り上がっていては、
道を誤る起業家を増やすだけだと考えています。
そして、現実にそのようなプロジェクトが華々しくスタートし、
失敗を見てきました。
「私の壁」プレゼン大会は、
他人からみるとしょうもない壁だったり、悲壮感漂ったりでしょう。
でも、そこには
・壁を意識している
・壁を乗り越えたい
・壁のその先が見えている
・壁を乗り越えると決意した
・自分の壁をプレゼンできるまで開示できた
などのポジティブな意図がかならずあります。
そのプレゼンを考えているときに、壁を突破するためのアイデアが思い浮かぶかもしれません。
一生懸命、真剣に取り組んでいる人でなければ、
「壁」を感じることはできません。
そして、その壁のむこうに自分だけに見える「理想」があるからこそ、
立ち向かおうとしているのでしょう。
いつか、それぞれの「壁」を持ち寄って、「大会」しましょう。
TEDを超えるイベントになったらいいですね。