「きっと次もうまくいかない」という学習性無力感をぶっとばす!

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何をやっても、うまくいかない。

きっと、次もそうに違いない。

やる前に、もう結果が見えている。

もう、やる気が出ない。

このように感じ、何もやる気が起きなくなるのは「学習性無力感」かもしれません。

学習性無力感については、次のNeverまとめの解説をお読みください。
http://matome.naver.jp/odai/2137709036216764401

私は、この学習性無力感というものを、
1980年代にアメリカの自己啓発界の大御所ジグ・ジグラーに教わりました。

ジグは、この学習性無力感をノミの行動によって紹介します。
(ジグは「学習性無力感」という言葉を使いませんでしたが)

「ノミというのは、自分の体の数百倍もジャンプできる能力を持っているんだ。そのノミにシャーレで蓋をするとどうなると思うかね。最初は元気に飛び跳ねていたノミたちが、いくらジャンプしても天井のシャーレにぶつかると、やがてすべてのノミがジャンプしなくなったんだ。」

これが学習性無力感の、世界一わかりやすい解説ではないでしょうか。

このジグの話し、あるいはノミの行動から、私たちは何かを学ぶことができると考えています。

私は、ノミがジャンプをしなくなったという行動は、
「あえて動くことを止めた」のだと考えます。

動くのを止め、体力を温存し、新しい風が吹き込むその時をじっと待つ。

今の時代のように、社会、経済の地殻変動が起きているときには、
地位や立場に関係なく、多くの人が「無力感」を感じています。

政治にいたっては、怒りや無力感を通り越し、あきれてしまうほどではないでしょうか。

このような変革の時代は、やみくもに動くことで疲弊するよりも、
しっかりと落ち着いて、

・新しい解決策を考える
・考え方を変え、試す
・他者と交流し、知的刺激を受ける

などの、未来のための準備を行うことができます。

「未来のための準備」というと、
「そんな悠長なはなしではなくて、今のこの問題を解決したいんだ」という声が聞こえてきそうです。

でも、大丈夫です。
今の「その問題」も「未来のための準備」を行うことで、解決の糸口が見つかります。

この貴重な時間をどのように過ごすかによって、
困難な時代の乗り越え方、新しい時代のむかえ方が大きく変化します。

「この無力感は、何かを変えよというサインではないのか」

今の無力感をこのようにポジティブにとらえ、
五感と直感をフルに働かせ、
とことん感じてみる。

時代の地殻変動の音と人々の声。

そして、自分の声を聴く。

「どんな時代が来るのか」
「自分は、どう生きたいのか」

この答えは、求める人にしか見えないものなのです。

答えを求めることを諦めなければ、
自分を突き動かすような答えが必ず見つかります。