起業をめざす人の最初の困難は、事業テーマを決められないことにあるでしょう。
事業テーマを決められない原因は、次の疑問に明確な答えを持っていないことによります。
・自分は何をやりたいのか
・自分は何に向いているのか
・何をやれば稼ぐことができるのか
・やりたいことより、稼げる仕事を選ぶべきなのではないか
・収入を安定させるためにはどうすればよいのか
・もし、失敗したらどうなってしまうのか
私は、起業家がこれらのことで悩むことは当然のことと考えています。
しかし、ただ漠然と悩んでばかりいても、答えは見つかるものではありません。
この方程式を使うことで、「悩む」が「考える」に変化し、より適切な判断ができるようになるでしょう。
この方程式は起業家が事業のテーマを見いだすために、大いに役立つものです。起業家の方程式の使い方は次のとおりです。
まず、ビジョンを見いだします。
そのビジョンそのものが事業テーマの場合もあります。また、ビジョンが間接的に事業テーマを表現していることもあります。さらに自分のミッションを設定できると、ミッションを果たすための「仕事」が規定されてくるでしょう。それを具体的に職種や事業の形態に落とし込むことで、「自分は何をすればいいのか」が見えてきます。
一方で、これほど整理された考えで進めなければならないということでもありません。具体的な仕事が気になっている場合もあるでしょう。また、こんな生活がしたいというライフスタイルが先にある場合もあるでしょう。それらをビジョンの種として、方程式を育てていってもかまいません。
事業テーマがすでに決まっている人も、このプロセスで再確認することをおすすめします。
また、気になったことは体験やリサーチによって確認し、その結果を自分の基準で評価することが重要です。
迷ったら、この方程式に帰り、方程式の各要素を確認し、また行動を起こす。この繰り返しを行うことで、他の起業家が思考錯誤している間も、自信と確信を感じながら自分のビジネスを組み立て、進めていくことができるでしょう。
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